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教師になって四年。JICA青年海外協力隊20年度1次隊として、中米のニカラグアに派遣。活動の様子を伝えていきたいと思います。


by a-ri-sen
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教育って。

現政権が力を入れているのが識字教育。


それも主に大人に対するものです。

ニカラグア革命後にも識字教育を進めたらしく
その時には一時識字率が上昇したようですが、
現在はあまり高くないようです。
(詳しく調べていないので具体的な数字はわかりません。)

教員養成校の学生や、教師が
空いた時間を使って、識字活動を積極的におこなっています。

学校近辺の人や出身地の村で学生が。
学校のそうじや管理をしている人に先生が。
文字を書く練習、発音する練習をしています。

そのためにテキストまであるんですよね。


教育って。_b0127144_11385395.jpg



Yo, Sí puedo. (わたし、できるんだよ!!)

特に、村に住んでいる人は自給自足の生活で
お金に触れる機会や文字を書く機会が少ない。
そのため、読み・書き・算の必要性を感じないことが多いのかもしれません。

それでも、大人になって読み書きを学ぶこと。

他にも夜間中学に通う大人の方もいます。

いくつになっても謙虚に学ぶ姿勢を持つ人たちには頭が下がります。


それとは別に、小学生1年生向けの取り組みも昨年度にありました。

batalla de primer grado (直訳すると「1年生の戦い」)

学年で成績が悪いと次の学年に上がれないということは
以前にふれましたが、

ニカラグアでは特に1年生が重要視されるのです。

問題は、1年生終了時でも読み書きができない子がたくさんいること。

だから、学年終了後に補習をおこない、
読み書きを教えて、次の学年に上がれるようにしようという取り組み。
教員養成学校の生徒もたくさん参加して、実績を残したようです。


教育って。_b0127144_1140283.jpg



ついこの間も、近くの小学校に1年生の授業を見に行くと、
数字が3つまでしか言えず、4つの正方形を写すことができない子どもに出会いました。
教えても、4という字はうまく書けませんでした。

一人ひとりの子どもが異なる困難を抱えている。

それはニカラグアも同じです。

でも、先生が一人ひとりの子に寄り添う時間がすごく少ないんですよね。

ノートを見ても、チェックするだけ、

訂正したり、一緒に練習したりすることが少ないんです。

わからない子どもはできる子どものノートを写しておしまい。

それが、すごく残念022.gif

だって、

1年間在籍してたのに、読み書きができない子がたくさんいるなんて

1年間先生は何してたわけ??

と思いません??

そして、できないことを家庭のせいにするんですよね。

少しでも個別に対応してあげたら、変化が見られると思うのに。

そういうことを、

日々の授業や自分の活動の一つである生徒に対する復習の時間を使って、

少しでも感じてもらえたらいいんですがね。


教育って。_b0127144_11403281.jpg

by a-ri-sen | 2009-05-05 11:34