教師になって四年。JICA青年海外協力隊20年度1次隊として、中米のニカラグアに派遣。活動の様子を伝えていきたいと思います。


by a-ri-sen
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先生

何かと色んな日を祝っている配属先ですが、

今回は「先生の日」


これはニカラグア中の学校で祝われるらしく、

今年は6月29日の月曜日(なんとその日、学校はお休みです。)

小学校でも、行事をして先生に贈り物を送るみたいですが、

配属先でも、金曜日に行事がありました。


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詩を作ってきて読む生徒。

学級で詩を朗読したり、先生に対する歌を歌ったり003.gif

そして、その後は先生達が集まって、

豪華な食事(と言っても鶏肉の切り身、サラダ、ポテトフライですが・・・)と、

プレゼント(ファイル、ノート4冊、ボールペン、ものさし)の配布。

なんだか、そんなに祝われるほどのことをしているのだろうかと思うけど、

素直に先生たちにお祝いの言葉を言い、ハグをしている生徒たちを見ていると、

あったかい気持ちになりました。

だからこそ、もっと子ども達を見てあげればいいのにと改めて思います。


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もう一つ先生に関連して。

配属先では土曜日に県内の無資格の先生達が
小学校教諭の免許をとるために学校に通っています。

ニカラグアでは、先生になるために試験があるわけではなく、
仕事も自分の持っているネットワークを使って見つけるため、
小学校の免許を持たないまま授業をしている人たちがたくさんいます。

通常は配属先などの教員養成学校を卒業しないといけないのですが、
働いている先生たちを対象に土曜日の授業の機会が与えられているんです。

そこであったのが、いわゆる「卒業論文の発表」



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日本の大学みたいな大きなものではありませんが、
一つテーマを決めてそれをグループで研究して発表するんです。
20分の発表に10分の質疑応答。

見たテーマは

・1年生のスペイン語の授業改善について
・学級規律が確立されていない学級について
・出席率を上げるためにはどうするばよいか
・教具の必要性について

発表自体はある学級に行って、原因を上げ、解決策を考え、提案するというもの。

まあ、そのほとんどの原因が

両親の援助不足、経済的問題、周りの環境

解決策は、

授業をもっと楽しいものにする、両親と話をする

というもので、

解決策の提案で学級はよくなったと発表していた。

そんな感じで、中身については自分としては物足りないものだったんですが、

それよりも、

そういうテーマを問題だと認識できることに驚きと希望を感じました。

そして、その発表を評価する先生が言った言葉、

「あなたたちが研究したことはすばらしい、でも、それをあなたたちの中だけに留めておかず、

周りの先生たちに伝えていくことが大事なんです。」

「また、原因は先生にもあります。先生も子どもの教育者。先生が良い方法を身につけていないから、

そういう問題が起こるし、いっこうに解決されないんです。先生の質をあげないといけません。」


と。


人に迷惑をかけても謝らない、

自分の責任のはずなのに言い訳をする。

そういう責任感が希薄な日常の中で、

自分の中に原因があると思うのは難しいのかもしれません。


でも、ついこの間カウンターパートのホルマン先生がこんなことを言っていました。

「JICAのプロジェクトが始まって以来の4年間働いてみて、

やっと何が一番の問題かわかった。授業の時間がなくなることだ。

ここでは、授業がなくても給料が出るからあまり気にしない人が多いが、

生徒はそれでは何も学べない。

授業をすることが先生の仕事ではなく、

子どもたちに理解させることが仕事なんだよ。

だから、生徒を常に見てあげないといけないんだ。」

と。

ニカラグアでの先生の仕事は「授業をすること」です。

この前も、ある小学校の先生に

「ケンジは授業をしていないんだろ。じゃあ、学校で何もしてないんじゃないのか?」

と言われました。

すごく顕著にでてますよね。

授業をする=先生

だから、

授業をしない=先生ではない、何もしていない

なんです。


自分が帰るまでに本当にその大事な部分に気付いてくれる人が

少しでも増えるように何とかしていきたいです。
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by a-ri-sen | 2009-06-29 10:26