教師になって四年。JICA青年海外協力隊20年度1次隊として、中米のニカラグアに派遣。活動の様子を伝えていきたいと思います。


by a-ri-sen
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大事とされること

普段の学校の授業を見ていたり、

地域の小学校の授業を見たりしていると、

この国の学校で大事にされていることが何となく

つかめてきたように思います。

 ①教科書は参考資料
  日本だと、教科書にそって教えていきますが、
  見たところ、ほとんど教科書は使われません。
  国から支給されるということもないので、
  持っている子は、本当に少し・・・。
  だから、授業では教科書をほとんど使わないので、
  先生が話すこと、黒板に書くことが
  習うことのすべて!!
  なんて、責任重大な先生達!!
  そして、先生達は色んな本を見て、授業を計画していきます。
  だから、やる中身は結構先生によってバラバラなんです。
  算数ではJICAの教科書が全国に配布されたけれど、
  まだまだ数が足りなかったり、届かなかったり。
  そして、テキストがあっても、
  それ通りにはじめから最後まではしないことが多いです。
  いいところを参考として、先生達が独自に授業を作ることが
  多いみたいです。

 ②コピー
  教科書がないとどうなるか想像できますか??
  そうです、ひたすら黒板のコピー。
  そして、参考資料があってもそれをコピー。
  先生達も色んな本からコピーしてきます。
  だから、
  子ども達は「考える場面」が極端に少ないんです。

 ②具体物
  日本だと、研究授業などでは、
  「どんな発問をして、どのように授業を進めて目標を達成させたか?」
  が大事にされますが、
  見たところ、
  「どんな具体物を使うか?どんな活動をさせるか?」
  だけに、焦点があてられています。
  だから、自分にしてくる質問は、例えば
  「図形の範囲ではどんな活動をさせて、どんな具体物を使うんだ?」
  何を目標に何のためにさせるのか、がないんですよね。

 
 ③家庭?学校?
  確かに、ニカラグアは日本に比べて貧しいです。
  子ども達の中には学校の前後に手伝いで働いている子もいます。
  また、貧しさゆえに筆記用具を買えない子ども達がいるのも事実です。
  そして、進級できない子ども達や学校に来られない子ども達もいます。 
  しかし、
  ちゃんと学校に来ているのに、勉強ができないと、
  「ここの家は家庭でしっかり見てもらえてないから、
  宿題をやってこないし、勉強ができないんだ。」
  と出会った先生たちは口をそろえて言います。
  それは、すべての子どものノートを点検しようとしないし、
  間違っていてもあまり訂正しない様子を見て、
  ちょっと納得してしまいました。

 ④人間形成
  それでは、学校は何のためにあるんでしょう??
  確かに、勉強を教えることも大事です。
  でも、その前に
  人との関わりを通して、一人の人間としての成長を
  責任を持って見守り導くのが学校だと思っていました。
  だから、いかに学級の雰囲気を作るかが大事なんですよね。
  ここでは、
  学校は朝の部、昼の部、時には夜の部があり、
  先生達は子どもと同じ時間に来て、同じ時間に帰ります。
  休み時間は少しで、45分授業6時間を詰め込みます。
  そして、すぐに子ども達は帰ります。
  だから、
  学校の役割、先生の仕事は
  「子どもに勉強を教えること」
  なんだと思います。

 かと言って、一つも悲観的にはとっていません。

 まだたった3ヶ月での視点なので違う部分もあるのでしょうが、

 まずは、先生達の考え、学校の現状を知らない限り

 こちらが伝えたい言葉は机上の空論になるでしょうから。


さて、あなたなら何を一番伝えたいですか??

真剣に学ぶ子ども達、

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一生懸命に授業する先生達に

何をはじめに伝えたらいいと思いますか??



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何かあればぜひ、声を聞かせてください!!
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by a-ri-sen | 2008-10-12 07:26