教師になって四年。JICA青年海外協力隊20年度1次隊として、中米のニカラグアに派遣。活動の様子を伝えていきたいと思います。


by a-ri-sen
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もし・・・

「もし・・・・だったら」

という表現、日本での語学訓練では一番最後に習いました。

その表現を使って会話ができた時、なぜか嬉しいんですよねemoticon-0136-giggle.gif

きっと、どの言語でもこういう表現はあるはず。

ということで、

「もし、配属先の学校がこんな大きなところだったら・・・」

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「食堂のとなりでなく、こんな風に木陰の下で遠足みたいに昼ご飯を食べて・・・」

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「外で授業をすることもなく、みんなが集まれるような広い場所があり・・・」

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笑顔がもっとあふれただろうに・・・」


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この山を越えると・・・」

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現実の配属先に戻ります。」



実は、写真の学校は配属先近くの技術訓練学校。

EUの援助で建てたらしく、すごく広くてキレイ。

2年生に向けた研修がここであった時のふとした妄想、会話の一部です。
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by a-ri-sen | 2009-05-26 11:48

想像してください。

何があったか想像してくださいemoticon-0105-wink.gif


木の下に集まる2年生の全生徒。

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女の子の格好をする男子生徒。


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町を練り歩く集団。

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驚くことが一日に一回は起こります。

そして、そのたびにカメラをかまえる自分。
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by a-ri-sen | 2009-05-26 11:38

貧困。

今日、ある生徒と話していると

「ニカラグアのことをどう見る??日本はすごい発展してるだろ。」

「僕たちは貧しいから、いろんなところに行けない。僕は首都も知らないよ。」

「日本人は休みの日は何をするんだ??お金がないから、家でゆっくりするだけだよ。」

「死ぬことはあまり怖くない。だって、これ以上困らなくていいから。」

「ニカラグアはずっと発展しないと思うよ。僕たちはずっと貧しいままだ。」


と。

配属先に通ってくる子は3分の2ほどが地方の田舎からやってきて、

寮生活を送っています。

養成学校では、お金がかからず勉強でき、食事も出るから

地方からたくさん学生が来るんです。

たしかに、町の様子を見ても、店があり発展してるのはほんの一部分だけ。

町を少しはずれると、


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こんな風な家がいたるところに並んでいます。


生徒の中にも貧しい家庭で暮らしている人はたくさんいます。

何が言えるでしょうか??

ただ、うなずくだけ。それがほとんどでした。

ニカラグアは1972年の首都マナグアの大地震や台風などの影響で、

せっかく建設した町が犠牲になったり、

内戦があったり、

国の産業がこれといってないんですよね。

コーヒーや牛肉などの輸出くらいです。


でも、そんな話をしたから暗くなるということもなく、

純粋に聞いてみたかっただけだと思います。

そんな貧困の中で暮らす生徒達も、毎日を笑顔で明るく過ごす子が多いんですよねemoticon-0111-blush.gif

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by a-ri-sen | 2009-05-20 12:07

算数オリンピック

算数オリンピックがあるんだ!!」

その審査員として参加するらしいカウンターパートに誘われ、

行ってみることに。

どんな風に想像します??


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集まったのは任地マタガルパ県の各地からの精鋭(と思われる。)
小学6年生から高校2年生までの各10人程度。

学年ごとにテストをして、成績をつけるみたいですemoticon-0126-nerd.gif

内容は、

日本でいうと、普通の問題集にあるような文章問題がほとんど。

一番難しいとカウンターパートが言った問題が

「太郎君は車の修理工場で働いています。一週間で40台の自動車とバイクを修理しました。修理したタイヤの数は合わせて100台でした。何台の自動車とバイクを修理しましたか??」

「花子さんは土地を持っています。3分の1をコーヒー栽培に、4分の1をバナナ栽培に、5分の1をスイカ栽培にあてています。残りは26ヘクタールです。花子さんは何ヘクタール持っていたでしょうか?」

さて、これでレベルがわかっていただけたでしょうか??


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まあ、

何よりも驚いたのは

答えが送られてきてなくて、審査員も子ども達が問題を解いている間に考える

さらに、点数が決まっていなくて、それも審査員が独自の判断で決めるemoticon-0124-worried.gif

審査員は大学を卒業し、数学を教えることのできる中高の先生。

不思議なオリンピックでした。

70点以上が合格ラインらしく、それを突破できたのは、たったの2人。

それでも、2人いたことにびっくりしています。
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by a-ri-sen | 2009-05-20 11:59

武道の国

ニカラグア人が持つアジア人のイメージに、

身を守る術(すべ)を知っている。

というのがあります。

ジャッキーチェンやブルースリーが

活躍するDVDが道で売られ、

学校では、アジアについてそう教えられるそうなんです。

だから、

カラテを知ってるんだろう??

とか、よく聞かれます。

ところが、自分は全く知らないemoticon-0124-worried.gif

よっぽど、ニカラグア人の方が

子どもの時からテコンドーの教室に通ったり、


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町にある空手教室に通ったりしています。


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ただ、道でおそわれそうになったら、

「オレは空手を知ってるんだ!!」

と、言えばいいとか、よくないとか・・・emoticon-0133-wait.gif
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by a-ri-sen | 2009-05-12 11:45

日本人の公開授業

豚インフルエンザの影響が中米地域で騒がれるようになったころ

隣国ホンジュラスにいました。

目的は日本人の方がする公開授業を見に行くため。
中米5カ国で進行中の算数プロジェクトの研修の一環でした。

テーマは等しい分数。

日本語での授業ということで通訳がはいる。

見る前まで、すごく批判的に捉えていました。

それは、普段、活動をする上で語学の必要性を強く感じ、

そして、付属の小学生を相手にする授業は自分の配属先には到底適用できないだろうと。

しかし、

始まってみると、授業の流れが自然に身体に伝わってくるemoticon-0104-surprised.gif

見事に考えられた発問。

すべての発問に意図があり、後につながっていく。

子どもの意見をうまく聞き出す。

子どもの注意を惹きつける。

なにより、

常に笑顔、先生が心から楽しんで授業をしている。

楽しさを味わってほしかったという意図通りに。

言葉なんてなんのその。

その雰囲気が伝わるんですよね。



そして、
授業がうまくいったかどうかを知っているのは、


当然


子ども達。


分数を使った遊びを通しての学習。

授業の最後は、ほぼ全員総立ちでの盛り上がり。

それだけで、何も言えなくなりました。

日本の子ども達との授業を見たい!!

と、感じずにはいられませんでした。


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そういう授業を見た現地の先生達に感想を聞いてみたかったんですが、

時間がなくて残念でした。


久々に同期と会い、違う国を見ることができ、

ニカラグアを外から見ることができて、良かったです。

ついでに、エルサルバドルまで足を伸ばそうと考えていたのに、

豚インフルエンザの影響で、帰国指示が出てしまい、

3日間の滞在で帰国。

国境では、マスクをした保健省の人がいましたよ。

ただ、任地に帰るといつもと変わらないんですがね。

あ、身体は元気ですので、心配なく。


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by a-ri-sen | 2009-05-05 11:40

教育って。

現政権が力を入れているのが識字教育。


それも主に大人に対するものです。

ニカラグア革命後にも識字教育を進めたらしく
その時には一時識字率が上昇したようですが、
現在はあまり高くないようです。
(詳しく調べていないので具体的な数字はわかりません。)

教員養成校の学生や、教師が
空いた時間を使って、識字活動を積極的におこなっています。

学校近辺の人や出身地の村で学生が。
学校のそうじや管理をしている人に先生が。
文字を書く練習、発音する練習をしています。

そのためにテキストまであるんですよね。


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Yo, Sí puedo. (わたし、できるんだよ!!)

特に、村に住んでいる人は自給自足の生活で
お金に触れる機会や文字を書く機会が少ない。
そのため、読み・書き・算の必要性を感じないことが多いのかもしれません。

それでも、大人になって読み書きを学ぶこと。

他にも夜間中学に通う大人の方もいます。

いくつになっても謙虚に学ぶ姿勢を持つ人たちには頭が下がります。


それとは別に、小学生1年生向けの取り組みも昨年度にありました。

batalla de primer grado (直訳すると「1年生の戦い」)

学年で成績が悪いと次の学年に上がれないということは
以前にふれましたが、

ニカラグアでは特に1年生が重要視されるのです。

問題は、1年生終了時でも読み書きができない子がたくさんいること。

だから、学年終了後に補習をおこない、
読み書きを教えて、次の学年に上がれるようにしようという取り組み。
教員養成学校の生徒もたくさん参加して、実績を残したようです。


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ついこの間も、近くの小学校に1年生の授業を見に行くと、
数字が3つまでしか言えず、4つの正方形を写すことができない子どもに出会いました。
教えても、4という字はうまく書けませんでした。

一人ひとりの子どもが異なる困難を抱えている。

それはニカラグアも同じです。

でも、先生が一人ひとりの子に寄り添う時間がすごく少ないんですよね。

ノートを見ても、チェックするだけ、

訂正したり、一緒に練習したりすることが少ないんです。

わからない子どもはできる子どものノートを写しておしまい。

それが、すごく残念emoticon-0121-angry.gif

だって、

1年間在籍してたのに、読み書きができない子がたくさんいるなんて

1年間先生は何してたわけ??

と思いません??

そして、できないことを家庭のせいにするんですよね。

少しでも個別に対応してあげたら、変化が見られると思うのに。

そういうことを、

日々の授業や自分の活動の一つである生徒に対する復習の時間を使って、

少しでも感じてもらえたらいいんですがね。


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by a-ri-sen | 2009-05-05 11:34